分けると増えるもの
11月24日(水)に、全校で収穫感謝礼拝を捧げました。
この日の午後には、教職員が果物等の収穫物にお見舞いや感謝のカードを添えて、春光学園、衣笠老人ホーム、鎌倉静養館、横浜訓盲院などを慰問しました。
礼拝のお話は、髙橋彰先生(関東学院教会牧師、本校非常勤講師)にしていただきました。
以下、お話の抜粋です。
『礼拝堂には、たくさんの果物が並べられていますね。一つの木からたくさんの実りができます。「ここにある果物を全部あなたにあげますよ」と言われたら、どうしますか。一人では、食べきれないですね。果物屋さんをはじめましょうか?そのためには数の計算や商売をするための知恵も必要です。そのために勉強がんばりたいですね。
みんなに分けるという方法もあります。すぐなくなってしまう?でも分けると増えるものもあります。友だちが増えます。笑顔が増えます。お腹いっぱいになる人が増えます。関東学院六浦小学校では、分けると増えるものは何だろうということも一緒にたくさん考えて、どうしたら友達や笑顔や満腹の人をたくさんにできるかを大事に学んでいきたいですね。
そのヒントは聖書の中にも豊かにあります。今日の聖書の言葉に、「実り」と書かれています。パウロは、人間の「実り」について話しています。どういうことでしょうか。パウロは「霊の結ぶ実は愛であり、喜び、平和、寛容、親切、善意、誠実、柔和、節制」(ガラテヤ5:22,23)とも書いています。どれも分けてこそ増えるものです。イエス・キリストという一人の方から豊かな実りが分けられました。パウロもイエスさまを信じて「霊の賜物」を豊かに受けました。素晴らしい恵みだったのでいろいろな人に分け合あえるし、分け合いたいとも強く思いました。だからまだ会ったことがない遠くの町にいる他の民族の人にも手紙を書き、出かけて行き、イエスさまのことを伝えて励まし合いました。そうして霊の賜物の豊かな実りが、遠く、長く、いま私たちのところにまで届いているのです。
私たちも、体だけでなく心も大きくなり、人間として豊かに実るのです。その「実り」をどうしたら他の人と分け合ったり、励まし合ったりできるでしょう。』