「人を裁くな。あなたがたも裁かれないようにするためである。」 マタイ７：１

イエスさまが語られた「裁く」という言葉には「分ける」とか「引き離す」という意味もあったそうです。

わたしたちが、起きた出来事を良かったとか悪かったと考え直してみるのは大事なことです。悪かった言葉や行いはもう二度と繰り返さないように、断ち切って引き離したいと思います。

でも「人」を裁くとなると、「人」を分けて引き離すことになる。「あの人はいらない」と言ってしまうことになりませんか？

イエスさまはどんな気持ちで「人を裁くな」と言われたのでしょう。人びとはイエスさまを裁いて十字架にかけました。イエスさまは「赦し」という別の答えを最後まで神さまに祈り続けました。

だれかを「いらない」と分けて引き離す答えを出すのではなく、みんなが共に生きられるための答えを、知恵をつくして探したいです。そのために、わたしたちは学ぶことがたくさんあると思うのです。

髙橋彰

本校バイブルクラス講師、関東学院教会牧師、関東学院六浦中学・高等学校聖書科非常勤講師