校長の小さなつぶやき
2024.02.28

音楽会がはぐくむ絆

 校長の小さなつぶやき(32)「音楽会がはぐくむ絆」

 

練習を重ねてきました。一緒に演奏し、一緒に声を合わせて歌をつくっていく。休み時間の一人一人の練習が、いつの間にか皆の音の輪へと広がっていく。微笑む顔があります・・・音の輪が音の和に、音の和が人の和になります。子どもたちの心の中に絆が育まれていきます。音楽の楽しみに加える、音楽発表会の大きな意義でしょう。2月16日(金)が全校合同の発表会でした。ところが、今年は4年生の一クラスが直前14日から学級閉鎖・・・。

4年生のダニエル組とヨエル組は3日後の19日(月)の朝、全校朝会での発表となりました。皆、朝早くに登校して8:00から練習です。気持ちをまとめようとする凄い集中力、緊張の空気です。もちろん学級閉鎖の前までの練習の成果があります。それを落ち着いて確かめるリハーサル、そして本番です。気負いのない落ち着いた丁寧な演奏でした。「えッ?学級閉鎖なんてあったの?」という見事さでした。

リコーダー演奏での ♬カントリーロード♬ 。紹介アナウンスでは、ジブリの『耳をすませば』の挿入歌と語られました。今から約30年前のジブリ作品でのテーマ曲。ジブリ作品への懐かしさを感じます。もともとは50年以上も前の曲です。音楽は聴く世代や年齢別に郷愁の情感を引き出します。私にも懐かしい思い出が浮かびました。1970年代に大ヒットしたジョン・デンバーの曲。高校進学での寮生活。私は(いまの小学生は誰も分からない)ラジカセでこの曲をよく聴いていました。この日の4年生の演奏は、何十本ものリコーダーの束になった音が、冷たい大気の中にその音色の深さをどこまでも深めて、遠くへの郷愁に誘う…そんな朝にしてくれました。朝からジ~ンでした。

キリスト教学校の特色でもある賛美の曲の歌唱は、一般の合唱とは違う響きがあります。芸術性を抑える歌い方で、素直な発声で歌われた ♬Walk in the light♬ と ♬君は愛されるために生まれた♬ には、心に染み入る歌詞が綺麗に響いていました。4年生だけでの発表会。それゆえに、賛美の歌唱と歌詞は独立して際立ったと思いました。歌う彼らにも深く刻まれる歌になったに違いありません。一方の合唱曲の ♬語りあおう♬ は、ゆたかな情緒の伝わる合唱で、その対照的な響きが聴き入る者に強い印象となりました。

音楽発表会。どの学年も一生懸命に、真剣に、心を合わせてリズムとメロディーをつくりだしました。演奏が終わって拍手までの一瞬の静寂、子どもたちには達成感が湧き出し、絆を感じる瞬間です。今年も素晴らしかった。4年生だけの演奏の朝もあって、その素晴らしさを皆が反芻(はんすう)したことでしょう。

〒236-0037 
横浜市金沢区六浦東 1-50-1
TEL:045-701-8285/FAX:045-783-5342