校長の小さなつぶやき
2023.11.30

第67回マラソン大会

「校長の小さなつぶやき」(29) 「第67回マラソン大会(2023/11/22)」

 

今年のマラソン大会はすばらしい天候に恵まれました。雲一つない晴天。風もなく走るに適した気温でまさに小春日和。場所は野島公園の外周の遊歩道。六浦小学校は学校の周辺が全てキャンパスのような感じで、嬉しいなぁ。

保護者の皆様には早朝の準備から会場警護、そしてレース後にはおいしい豚汁のご提供をいただきました。感謝です。朝、子どもたちのはしゃぐ声が聞こえました。「今日は豚汁の日だ!」 …あれれ、今日は「豚汁の日」ってこと?・・・だったかなぁ? マラソンと豚汁・・・この組み合わせの伝統で微笑が増します。

マラソン大会は、学年別で出発時間帯分離の全児童のレースです。距離は、1、2年生は1100メートル、3、4年生1800メートル。5・6年生は2800メートルで、外周2周です。学年別に着順がつけられ表彰のあるレースです。昨年は5、6年生の部で9分38秒というコース記録が出ました。大会史上38年ぶりの記録の塗り替えです! 1984年から破られることのなかった10分13秒を、M君は35秒も上回りました。

 

さて今年は・・・。去年より順位が上がった子、下がった子、順位なんて関係なくベストを尽くすという子・・・結果には悲喜こもごもの感想が聞かれました。それでいいんです。レースはそれぞれが個性を発揮できるところに意味があります。速い遅いがあるのは当然。ですが、何よりも大事なことは子どもたち一人一人にとって、毎朝友だちといっしょに練習を重ねながらも、マラソン大会はそれぞれにとって自分とのレースということです。だから、達成感は皆一緒なのです。何とか全員が、自分のレースを完走してほしい。

 

嬉しいです。何よりも嬉しかったのは全員が走り切ったことです。ゴール後の様々な顔。全員が持てる力を発揮して走り切った。それぞれの現実の中にそれぞれの感情が複雑にからんで、笑顔から泣き顔までいろいろあります。皆の胸の中にはたしかな達成感です。大粒の涙に心を掴まれます。

走者同士の接触のアクシデントで痙攣、脚を痛め、あわやリタイヤか…と思われた6年生男子。なんと!しばらく休んで立ち上がって残る1周を根性で走りぬいた。見事にゴール。皆が感動しました。皆が喝さいを贈りました。ガッツがつくる爽やかな笑顔に一粒の涙が虹色に輝きました。

 

六浦小は考えます。行事は、皆が喜びを共有するから意義がある。皆が、他の人から学べるところに意味がる。レースであってもマラソン大会も同じです。喜びの共有が見えるから、個々の学びを感じるから、嬉しくもあり、期待でもあり、また心配でもあるけれど、意義があります。

たとえ、達成できなかったとしても、その日までの毎朝の過程を歩む意味です。六浦小学校ならではの胸が熱くなる一体感と連帯感。今年も、秋の高い空ににぎやかな声が響いていました。かもめが見つめていました。みんな、本当によくがんばりました。おめでとう.

 

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