校長の小さなつぶやき
2023.09.05

気づきから発信まで

校長の小さなつぶやき(23)

「気づきから発信まで」(9月4日全校朝会メッセージ抄)

 

―「第56回学校新聞まめ記者講習会」での記事から―」

先週は、「まめ記者講習会」で表彰されたお友だちを皆さんに伝達しました。まめ記者講習会に参加した児童の皆さんの、講習会で書いた記事は全て素晴らしいです。講習会に参加したいという積極的な気持ちで、作文する力を鍛えてきましたね。ただ、作文する力を助ける大切な力は、自分がみんなに伝えたいことを発見する力、気づく力です。

『8月2日(水曜日)の「まめ記者講習会」では、成田空港に行った。そこで見たのが、エスカレーターの段差のことだ。普通のデパートなどでは、一段と一段の差は大きかったが、成田空港はそうではなかった。一段と一段の差は、デパートのより小さく、どの人も使えるような感じの差だった。空港は、どんなにささいで小さなことでも、思いやりをもって取り組んでいることに気づいた。』

これは、4年生のY君の文章です。Y君の編集した個人新聞の中の『成田空港の小さな思いやり』という見出しの一つの記事作文です。Y君は個人で作る新聞の部門で「視点」賞を受賞しました。自分の周りにあるものを、あらためて「こんなことがあるんだ!」と気づき、「なんで?そうなっているの?」と考える。Y君は成田空港のエスカレーターの一段一段の段差の特徴に気付き、調べた。そして分ったこと、考えたことから自分の意見をみんなに伝える記事にしました。

発見から調査、そして意見として発信したいことをまとめる・・・気づきから意見の発信までの繋がる一連の力は、これから色々なことを勉強していくうえで大事な力です。人間の人間らしい力の一つは、新しいモノ、便利なモノ、安心で安全なモノを生み出す力です。その力は、気づく力から調べて考える力、そして発信する力の繋がりから生まれます。こういうものがあったらいいなぁ、という気持ちは、気づく力や発見する力から出てくる・・・なるほど…ですね。

さて、5年生、6年生は明日から自然学校。3年生4年生は来週です。自然学校では、大自然と大自然の中にいる人間自身のことを知って、気づきや発見にあふれるはずです。また、お友だちとの一緒の宿泊です。ともに思い合う、気遣い合う気持ちの大切さにあらためて気づくはずです。楽しい自然学校になりますように。

 

 

学校新聞まめ記者講習会

今年の開催が第56回となった「学校新聞まめ記者講習会」は、子どもの観察力と作文力を育てることを目的とした、私立の有志小学校による伝統的な合同合宿研修会です。今年は3年ぶりの対面・宿泊で8月1日から3日間、千葉県成田市での開催となりました。今年は、青山学院横浜英和小学校、カリタス小学校、関東学院六浦小学校、相模女子大小学部、清泉小学校、立教小学校の6校(50音順)の参加で、児童113名、教員20名でした。関東学院六浦は確かな実学を重んじ、この活動の最古参の推進校の一校です。本校の考える力と書く力を推進する教育は、この活動でも長い伝統となっています。

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