「第63回バザーを開催! 喜びを与える経験こそ」
校長の小さなつぶやき(14)2022年11月02日
ほほえみがいっぱいの穏やかな笑顔、感動がキラキラしていました。
5年生と6年生が1~4年生までの児童のために(もちろん自分たちのためにも)アトラクションを企画制作し、手作りし、運営します。そして、保護者の皆さんの長い期間をかけた準備によって、会場全体にオータム・フェスタのような華やかな演出が添えられます。そして、祝されて晴れました。
今年は……
5年生からは、迷路、大きなピンのボーリング、バルーンアート。
6年生からは、景品がもらえるスタンプラリー、がらくた市。
保護者の「ぶどうの会」からは、射的、ストラックアウト、キャラクター釣り。
そしてお父さんたちの「アブラハムの会」からは、お父さんたちが学校の畑で育てたトウモロコシのポップコーン。
お店が広々とした校庭の上に並び、プールスペースには宝さがしの大きな迷路がつくられました。
何度も担任の先生と議論する。15分休みや昼休みを惜しんで仕込む。朝早く来て紙を切りだす、色を塗る。みんなで一生懸命に運ぶ。活用できる時間を最大限に利用して準備する。目的が明瞭な活動が厚くあって、単なるイベントではなく、喜びを与える経験をするための教育的行事なのです。ルールを生み出そうとリハーサルも繰り返す。付加価値は、個から集団への中で自己有用感も深めていくこと…です。
子どもの成長にとって大切なことの一つは、与えることでの喜びを知ることです。与えられることでの喜びより、与えることでの喜びの比率が高くなるにつれて大人に近づく。子ども時代にはこの経験の豊かさが大事です。成長を見つめる子育ても、学校での教育もここに自然な仕掛けがある。思慮深さ、他者の立場に立って考える人間力、社会に貢献する心、ひいては正義の心…それらを深めることの大切さを見つめます。
小春日和の柔らかな陽射しにみんなの顔がやさしく輝いていました。