校長の小さなつぶやき
2024.06.04

自分で考え、進んで実行

校長の小さなつぶやき(36)「自分で考え、進んで実行」

 

◆5月28日(火)の全校朝会で、茂垣先生から生活綱領の「自分で考え、進んで実行」についてのお話がありました。前回の「つぶやき」で本校の「『のびる』を伸ばす」を述べました。今回は、その中で触れた「自己効力感」の関連として紹介します。

 

◆茂垣先生、登壇。「…今日は、この言葉について、一緒に考えてみたいと思いました。それは、『自分で考え、進んで実行』です。いつも朝会で暗唱していますね。みなさんにとって、お馴染みの言葉です。とはいえ、『自分で考え、進んで実行』って、言うのは簡単ですが、なかなかやってみようとすると難しいものですし、そもそも、どういう意味かあまり考えたことがなかった人もいるかもしれません。そこで、今日は、私が去年お会いした、あるスポーツ選手の方のお話をヒントに、『自分で考え、進んで実行』の意味を考えたいと思います。」……(スライドとともにお話が進みました。)

 

◆お話は、2016年、オリンピック・リオデジャネイロ大会に陸上の「三段跳び」日本代表として出場した長谷川大吾選手の紹介。長谷川大吾さんは横浜市出身。小学校時代は運動が苦手、リレーの選手にもなったことがない、どちらかというとパソコンが好き。教室で遊んだり家でゲームをして遊んだりする方が好きな子どもだった。中学校時代に友だちに誘われて何となく陸上部に入ったものの成績は振るわない。高校でも何となく陸上部に入ったが、ある日、スイッチが入った…そして…。

◆「…テレビを見ていたら、自分と同じくらいの年齢の選手たちが大きな大会で堂々と陸上競技をしていた姿を目にし、感動し、自分もこのまま終わるのでなく、悔いなくやり切ってみようと思ったそうです。そこから、長谷川選手は、これまでの練習方法を見直しました。誰かに言われてやるとか、何となくやる、ではなく、自分でよく考えて取り組む練習方法に切り替えたそうです。‥‥‥ここが苦手な動きだから、そこを強くするために、このトレーニングをしてみようとか、食べ物は栄養あるものをきちんと食べようとか、自分で自分のために考えて、行動するように変わっていったのです。すると、どんどん記録は伸びていき、その後、大学、社会人となっていくにつれ、三段跳びの力は、日本レベルと成長していったのでした。そして、最終的には、オリンピック出場という大きな夢をつかみとったのでした。…」

◆スライドも印象的で浸透性が高く、茂垣先生のお話しに子どもたちは聴き入っていました。自分で考えて練習する。「自分で考え、進んで実行」することは、信じられないくらい大きな成長につながる。その良い例として紹介されたお話。「こうしてみよう…するとこうなった」、「これは自分にあっている」、「これはできるかも…、できた!」  「自己効力感」の実感と効果です。それを引き出すきっかけは「主体性」の芽生えです。本校は、その芽生えのための「仕掛け」をとても大切にしています。私は、教師の本当の仕事は主体性の芽生えへの仕掛けづくりだと思っています。朝会でのお話はとても刺激的な仕掛け、直接的なインスパイヤーでした。

 

◆「スポーツに限らず、勉強や芸術など、どんな分野でも同じことでしょう。誰かに言われたからやるとか、とりあえず何となくやってみる・・・ではなく、自分がどうなりたいか、そのために、何をしたらいいのか、『自分で考え進んで実行』して、大きな夢を掴む第一歩を踏み出せたいいなと思います。先生たちは、そんなみんなを全力でいつも応援しています。…これで、終わります。」

 

◆私はいつも2年生の前列に座っています。この日は、子どもたちの、茂垣先生の言葉に引き寄せられた息遣いと、壇上を見つめて輝いている瞳がとても印象的でした。

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