創立記念礼拝メッセージ「わすれられないおくりもの」
皆さん、おはようございます。
今日は、神学校を覚える日の礼拝の奉仕として、六浦小学校に来ました。
皆さんから見ると、皆さんのおばあちゃんくらいの年なのですが、教会の牧師先生になるための学校で勉強しています。
さて、今日はみなさんに紹介したい絵本を持ってきました。
だいぶ前に発売された本なのですが、この本読んだことのある人いますか???
まだ読んだことのない人はぜひ、図書室に行って読んでみてください。
簡単にどんなお話か、お話します。
この白黒の動物がアナグマさんで、森のお友達に色々な事を教えてくれたのですが、
ある日アナグマさんは天国に行ってしまったのです。
アナグマさんがいなくなって、みんなは悲しくなって、ずいぶん泣いてしまいました。
でも、アナグマさんが教えてくれたことを思い出したのです。
アナグマさんはもう私たちと一緒にいないけれども、そばにいてくれるような気持になって、なんとなく心があったかくなるのでした。アナグマさんは「わすれられないおくりもの」を、みんなにプレゼントしていて.くれていたのです。
こんなお話です。
実は私の旦那さんも3年前にアナグマさんのように天国に行ってしまいました。
私も旦那さんが天国に行ってしまった時、悲しくなって泣いてしまいました。
でも、アナグマさんが森のお友達にたくさんの事を教えて下さって「わすれられないおくりもの」をプレゼントしていてくれていたように、私の旦那さんも私にたくさんのことを教えてくれていて「わすれられないおくりもの」をプレゼントしていてくれていたのです。
今日はその「わすれられないおくりもの」を紹介したいと思います。
私の旦那さんはこの六浦小学校の卒業生です。
お父さんもお母さんも、キリスト教の神様を知らない人だったので、私の旦那さんは、お隣の幼稚園で初めてキリスト教のお話を聞きました。
そしてお友達と一緒にこの六浦小学校に入りました。
六浦小学校では聖歌隊に入っていて、私の旦那さんの小学校での一番の思い出は、県民ホールで聖歌隊のみんなと一緒に歌ったことだったそうです。
そして担任の先生が関東学院教会の教会員だったので、日曜日は教会学校にも毎週行くようになりました。
学校も楽しかったけれども、教会学校も楽しかったので、お休みをしないで通ったそうです。
そこで、もっと詳しく神様のお話を聞いたのです。
今日の聖書にあるように、
神さまは、私たちを愛して下さっているので、わたしたち一人一人が安心して、元気に生きていけるように、イエス様を送って下さいました。
私のだんなさんは一人っ子だったので、兄弟がいる子どもよりものんびりしていて、みんなの後からついて行くような子どもだったようです。そして両親はお店をしていたのでいつも忙しくしていたので、家でもひとりぼっちで寂しかったようです。
だから、イエス様のことを聞いて、なんとなくほっとして、イエス様が大好きになったそうです。
そんなこともあって、教会学校も大好きで、高学年になって、塾に通うようになっても、教会学校に行ってから、塾に行くようにしていたそうです。
そして、中学に行っても教会学校に通って、高校になっても教会学校に通いました。
高校2年生の時、クリスチャンになりました。
それから、大学に行っても教会に通って、今度は教会学校のお手伝いをするようになったそうです。
仕事をするようになって忙しくなりましたが、やっぱり教会の礼拝に行きました。
中学校からは聖歌隊には入りませんでしたが、教会ではいつも大きな声で堂々と賛美歌を歌っていました。賛美歌を歌うと少し元気じゃない時も、元気が出てくると言っていました。
しばらく仕事をした後、体を壊した時がありました。体がくたくたでも、賛美歌だけは歌いたくなるとよく言っていました。そして、私の旦那さんは、子どもの頃に聞いたイエス様のお話がどうしても迫って来て、仕事をやめて、教会の牧師先生になる学校に入る決心をしました。
わたしの旦那さんにとっては、一番大切なことは、小学校の時に聞いたこと、神様が私たちを愛して下さるから、イエス様を送って下さったという事でした。イエス様がいるから、生きていけるし、このことがこの絵本のように、神様からの「わすれられないおくりもの」だったのです。
神さまが私たちを愛して下さるから、イエス様を送って下さったし、イエスさまがいるから、私も生きていけると、この私も思いました。みんなにも悲しい時や苦しい時があるかもしれません。そんな時はこの「わすれられないおくりもの」を思いだして下さい。悲しい時苦しい時は、ひとりぼっちのような気持ちになりますが、違うのです。
神さまは、私たちを愛して下さっているので、わたしたち一人一人が安心して、元気に生きていけるように、イエス様を送って下さいました。
だから、私たちは安心して生きていくことができるのです。
メッセージ:山田三千江 神学生(日本バプテスト神学校)