スーパーバイザーコラム
目次
-
2020.05.25
魔法「作文大好きになあれ」⑥ -
2020.05.22
魔法「作文大好きになあれ」⑤ -
2020.05.21
魔法「作文大好きになあれ」④ -
2020.05.20
魔法「作文大好きになあれ」③ -
2020.05.19
魔法「作文大好きになあれ」② -
2020.05.18
魔法「作文大好きになあれ」① -
2020.05.15
漢字の秘密発見隊⑦ -
2020.05.14
漢字の秘密発見隊⑥ -
2020.05.13
漢字の秘密発見隊⑤ -
2020.05.12
漢字の秘密発見隊④ -
2020.05.11
漢字の秘密発見隊③ -
2020.05.08
漢字の秘密発見隊② -
2020.05.07
漢字の秘密発見隊① -
2020.03.17
音楽発表会 …「飽きない」その④ -
2020.03.15
音楽発表会 …「飽きない」その③ -
2020.03.13
音楽発表会 …「飽きない」その② -
2020.03.11
音楽発表会 …「飽きない」その① -
2020.03.09
警察官採用試験問題その② -
2020.02.07
警察官採用試験問題その① -
2020.02.05
「先生」からのラブレター④ -
2020.02.03
「先生」からのラブレター③ -
2020.01.30
「先生」からのラブレター② -
2020.01.28
「先生」からのラブレター① -
2020.01.24
《本の森》よ、天高く翔べ -
2020.01.22
《本の森》のバトンタッチ -
2020.01.14
素敵な保護者「一緒に行きましょう」 -
2020.01.11
生まれて初めての《 Thank you. 》 -
2019.09.17
忍者の研究 -
2019.07.16
お仕事帰りの学校説明会 -
2019.07.11
校長先生登場のテーマ曲 その3 ー登場曲は凱旋曲ー -
2019.05.23
校長先生登場のテーマ曲 その2 ーこれは一体何だ?ー -
2019.05.18
校長先生登場のテーマ曲 その1 ーいいやつだからー
自画自賛の「自」
関東学院六浦小学校
スーパーバイザー 松永 昌幸
「魅力ある六浦小、特色ある学校づくり」の素案提示を要請された。
さて、どこから手を付けるのか、思案に暮れた。「六浦小の魅力」とは何か。電車の中、散歩中考えた。だが、答えは出ない。
そこで、他の私立と比べればわかるかも。県内私立小のホームページを見てみた。結論…書き方は違っていても、書いている内容はほぼ同じ、みな横並び、特色なし。率直に言えば、若干数の学校を除いて、みんな《Number 1》ねらいのように思えてしまう。 そこから見えた。わが校は《Only one》だ。こんなことえらそうに言うことはない。世の中の常識である。問題はその《Only one》の《Only》が何かである。
あることに気付いた、それは「少人数」であった。だが、「少人数がなぜ《Only one》なんだ?」という声が聞こえてくる。その声への答えはこうである。
公立小学校の学級人数は…全国平均は28、9人、横浜は34、5人だったように記憶している。要するに、都会部の公立が30人以上の学級を背負っているということ。
私が横浜公立で担任しているときの学級人数は、毎年37人以上であった。35人以下は一度としてなかった。私はいつも思っていた。「あー、もう少し人数が少なければなあ。もっといろいろなことができるのになあ。20人台だったら理想的だなあ」
私にとっての理想の学級人数が目の前の六浦小にあるではないか。
県内私立小の学級人数は10~35人。25人以下の学校も多くあるのに、それを特色にしていない。少人数を経営的に短所と捉えているのだろうが、私から見れば「理想的」、よし、「魅力は少人数」だ。ここからどう切り込んでいくか。
大人数は一斉授業のイメージ。少人数は「一人ひとり丁寧な、細やかな指導」。「大人数の、一斉指導のみんなまとめて」ではない。少人数は「一人ひとり」である。すなわち、「一人ひとりの個性を伸ばす」である。
本校の主張「《のびる》を伸ばす小学校」、これにつながった。
「のびる」は一人ひとりの個性、すなわち、良さ・長所・可能性。そして、「のびる」は自動詞、「自らのびる」という含意。
子ども自らが個性を発見し、自ら伸長させようとする。その自発的行為を「伸ばす小学校」。少人数だからこそできる、自然な流れ、自然な帰結である。
都市部に位置する本校の、公立の大人数学級とは異なった、六浦小の魅力「少人数」
そして、「一人ひとりの個性がのびる」三本の柱
「私のパレット」・・・選択型授業・複線型授業による教科授業の充実。
「私のポケット」・・・自分の個性をとことん追究する「総合」
「私のドア」・・・子どもたちの活動力・創造力を刺激する環境の設定
「プラン」の言葉は子ども側から見えるものにしたかった。だから、ネーミング、「うーん、いいなあ」、自画自賛である。
だが、その「自」は私一人ではない。「自」は六浦小教職員みんなである。いやいや、六浦小の子どもたちみんな、保護者みんなが自画自賛の「自の仲間」に入ってほしいなあ…と、心から思う、いや、心から願う。
経歴
横浜市立小学校教員・校長
横浜市教育委員会学校教育部長・横浜市
教育センター所長
鎌倉女子大学教授、関東学院大学教育学部教育実践
センター副センター長等を歴任。
その間、横浜教師塾塾長として
教員・学生の指導力の向上に努めるとともに、
現在、教育委員会・研究会の研修講師や学校の
授業研究指導を行っている。