校長の小さなつぶやき
音楽発表会
校長の小さなつぶやき(16)2023年2月28日
音楽発表会
六年生のすばらしい演奏。ここまで成長したんですね。2時間前の最初のステージに立った一年生の歌声を思い出し、成長の大きさを感じました。
ドボルザークの「新世界より‐第4楽章」の迫力ある器楽演奏、そして対照的な「リフレイン」の合唱でした。チェコのボヘミアからアメリカのニューヨークに渡ったドボルザークは、近代文明の大きなうねりに圧倒されました。高揚する気持ちと同時に故郷を想う気持ちを表す名曲を演奏したのです。
六年生は間もなく卒業して中学校に進学します。皆、新しい生活の中で喜び、笑い、人生の未来を夢見ることでしょう。そして時々、六浦小学校を想い出すことでしょう。ドボルザークと同じ気持ちを演奏しているように感じました。
それだけに最後の合唱の「リフレイン」は、ドボルザークとは対照的にやわらかなメロディとその歌詞で皆の心を打ちました。卒業後に懐かしむことをすでに感じているのです。「…あくる日もあくる日も一つ限り、この今は一度だけ、この時は一度だけ…」六浦小学校での成長と、これが過去になることの哀愁を噛みしめるような歌でした。
「新世界より」と「リフレイン」はきれいなコントラストでした。でも、テーマは同じ。大きな意味を持ったとてもよい音楽発表会でした。(…私はまさかの涙でした。予想もしない音楽発表会となりました。)
(1年生賛美)
(6年生合奏)